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ベーシックインカム(その1)

2016年11月18日

今回は「ベーシックインカム」という言葉について、シリーズ3回で少し考えてみたいと思います。

 ベーシックインカム・・?聞きなれない言葉ですが、一度位は耳にしたことがあるかも知れませんね。
この言葉の意味は簡単に言ってしまうと「政府がすべての国民に無条件で最低限の生活費を支給する制度」
という事です。日本には社会保険制度として公的年金があり、貧困家庭には生活保護という制度があるので
それで充分じゃないの?と疑問を感じる方もいるかと思います。

日本の年金制度は自営業とサラリーマンでは老後生活を保障する老齢年金の額が異なります。自営業の人
は基本的に年金制度の1階部分と言われる基礎年金のみが保証されていますが、サラリーマンの場合は厚生
年金保険という制度の保険にも加入し、基礎年金に加え2階部分と言われる老齢厚生年金という年金も
支給されています。
しかもこの老齢厚生年金も現役時代の給与水準によって異なっており、個人差があります。

もちろん、自営業の方には2階部分に相当する国民年金基金という制度もありますが、加入は任意であって
全ての自営業の方が加入している訳ではありません。

また、生活保護は毎月12万円程度の支給が約束されていますが、自営業で基礎年金のみを受給する人の
年金額は月平均にすると6.5万円程度です。
「真面目に65歳までコツコツと働いて来たのに月に6.5万円の年金しか貰えない、一方生活保護世帯は
月に12万円ぐらい貰っている」といった制度上の歪みが指摘され、全ての人に公平にというベーシック
インカムという考え方が今識者の中で議論されています。

今年6月スイスではベーシックインカム制度導入を巡って国民投票が行われましたが、否決されました。
日本での導入論議はどうなって行くのでしょうか?
この問題を何回かに分けて考えて行きたいと思います。

2016.11.18 佐藤英二

投稿者:未来への扉 カテゴリー: ライフプラン

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