金利について(基礎編その2)
2016年03月05日
金利についてのお話(基礎編その2)です。
前回は、金利に関する色々な言葉を中心とした基礎的な概念のお話でした。
今回は、もう少し具体的な金利に関する計算方法についてお話します。
●金利の表示方法には、年利、月利、日歩があります。
・年利とは、利息計算期間の単位を1年と定めた利率で、%で表します。
もっとも良く使われるのがこの年利です。
・月利とは、利息計算期間の単位を1ヵ月と定めた利率で、%で表します。
一般的には、月利=年利÷12で表されます。
例示) 元本100万円に対して年利3%と月利3%では1ヵ月の利息の違いは?(税引き前)
・年利3%:100万円×3%÷12=2,500円
・月利3%:100万円×3%=30,000円
※今では年利が一般的ですが、特にお金を借りる時には月利表示でないか?
十分注意が必要ですね。
・日歩とは、利息計算期間の単位を1日と定め、元本100円に対して利息(利子)が
何銭何厘何毛と定める割合です。日常生活ではほとんど使われなくなりました。
例示) 日歩5銭という場合、1日当たり5銭という意味になります。
・100円に対して5銭(1銭は1/100円)という意味なので、%に換算すると
1日当たり0.05%ということになります。
・年利にするには単純に365倍(1年:365日)して18.25%となります。
●金利計算の基本として、単利計算と複利計算があります。
・単利計算とは、元本だけに対する利息(利子)のことです。
例示) 元本:100万円、年利:10%とすると(税引き前)
・1年目:100万円×10%=10万円
・2年間:100万円×10%=10万円
・3年目:100万円×10%=10万円
⇒以下同様で、元本に対する利息が毎年:10万円となります。
・複利計算とは、一定期間の利息(利子)を元本に加えたものを次期の元本として、
次の期間には新元本に対して利息計算します。
例示) 元本:100万円、年利:10%とすると(税引き前)
・1年目:100万円×10%=10万円 ・・・ ここまでは単利と同じ。
・2年目:(100万円+10万円)×10%=11万円
・3年目:(100万円+10万円+11万円)×10%=12万1千円
⇒利息(利子)が雪だるま式に増えて行くのがわかります。
※複利計算について、相対性理論で有名な物理学者のアインシュタインが
以下の様に大絶賛したと伝えられています。
⇒宇宙最強の力
⇒人類史上、最大の数学的発見
※複利計算には、「72の法則」という便利な計算方法があります。
⇒72を金利で割れば、元本が2倍になるまでの年数がわかります.
例示) 年利:7.2%の定期預金に100万円を預けたとすると。
・72 を 7.2(%)で割ると 10(年)
⇒10年で元本の100万円が200万円になることが分かります。
・逆に、20年で元本を2倍にしたいときの計算は
72 を 20(年)で割り 3.6%
⇒年利3.6%の運用を目指せばよいことが分かります。
次回は、金利に関する身近お話をテーマにします。
2016.3.5 諸星純一
投稿者:未来への扉 カテゴリー: 金融