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金利について(基礎編その4)

2016年04月27日

  金利についてのお話(基礎編その4)です。

      前回は、私達の生活において身近にある金利に関するお話でした。
    今回は、金利についての基礎編の最後となる「マイナス金利」についてです。

   ●日銀が2016年1月29日に導入を決定した「マイナス金利」の狙いは?
  一般の銀行は、日銀の当座預金口座に融資量に応じてお金を預ける義務があります。
  今までは、決まった額を超えて預けている分に対して、日銀が年0.1%の利息を付けていま
      したが、2月16日から金利がマイナス0.1%になりました。(銀行は今までと違って利息を
      払う事になる)
  つまり、銀行は日銀にお金を預けるほど利息が取られてしまうため、日銀に預けようとせずに融資に
  回す(企業や個人に対して)ことが期待されています。
  日銀は目標としているインフレ率:2%達成を目指し、金融政策として「量的緩和」、「質的緩和」
  を実施してきました。
  更に今回の「マイナス金利」の導入により、世の中に出回るお金を増やすことで、円安期待、そして
  輸出産業が潤うことなども期待されています。

  これからは、一般の銀行は日本銀行に預けると逆にお金が減ってしまうので、日本銀行ではなく、
  企業など他のところにお金を貸し出そうとするようになります。そうなれば企業はもっと投資を行う
  ことができ、ビジネスを拡大することができます。
  企業の業績が良くなれば、その企業で働く社員の給料もアップし、消費が増えるので景気が良くなる
  ことが期待できるというのが最終的な狙いです。

 ●私達の生活への影響は?
  「マイナス金利」と言っても、私達の預金金利がマイナスになるわけではありません。
  ただし、マイナス金利導入後に銀行の預金金利が更に下がってきています。今後は更に金利が
  下がったり、手数料(振込、引出し等)が上がったりすることが予想されています。
  「マイナス金利」のマイナス面ばかりでなくプラス面もあります。
  例えば、借入(住宅ローン、マイカーローン、教育ローンなど)に対する金利が下がってきています。
  特に住宅ローンは、金利が下がったことによる借り換えメリットを利用する人が増えているようです。
  但し、事務手数料や保証料なども含めてどれくらいメリットがあるか試算し実行する必要があります。

 ●諸外国で「マイナス金利」を導入している国は?
  世界の国においては、デンマーク、スウェーデン、スイスなどがマイナス金利を導入しています。
  デンマークでは、住宅ローンを借りている人が、毎月、銀行から利子を受け取っているそうです。
  住宅を買うために銀行から借金をしているのに、「マイナス金利」により、利息がもらえるのです。
  そのため住宅を買う人が増え、デンマークとスウェーデンの住宅価格は上昇して、主要都市では
  住宅バブルへの懸念が広がっています。

  「マイナス金利」が導入されて、2ケ月程経過しました。(コラム記載時点)
  現在、様々な要因で円高、株安が続いていますが、日銀が目指す効果が現れるまでには、まだまだ
  時間がかかると思われます。もうしばらく、様子を見守る必要がありますね。

  今回で金利についての基礎編は最後になります。
  基礎編の次は、応用編のお話が出来れば幸いです。乞うご期待!

 2016.4.27  諸星純一

投稿者:未来への扉 カテゴリー: 金融

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